中耳炎は、耳の奥にある中耳に炎症が起こる病気です。大人でも、この中耳炎になると、激しい痛みに襲われることがあります。ズキズキとした痛みや、耳の奥から突き刺すような痛み、場合によっては頭痛を伴うこともあり、日常生活に大きな支障をきたすことも少なくありません。痛みの現れ方も人それぞれで、突然現れる場合もあれば、徐々に悪化していく場合もあります。発熱を伴うこともあれば、それ以外の症状がないこともあります。この記事では、中耳炎による大人の痛みの原因、症状、そして自宅でできる対処法について、分かりやすく解説していきます。
痛みの原因を探る
大人が中耳炎で痛みを感じる原因は、いくつか考えられます。
- 感染症: 細菌やウイルスによる感染が原因で、中耳に炎症が起こることがあります。風邪やインフルエンザなど、呼吸器系の感染症に続いて発症することも少なくありません。
- 耳管の機能不全: 中耳と鼻の奥をつなぐ耳管の機能が低下すると、中耳内の圧力が調整できなくなり、炎症を引き起こしやすくなります。
- アレルギー: 花粉症やアレルギー性鼻炎など、アレルギー反応によって耳管が腫れ、中耳炎になることもあります。
- 外傷: 耳かきなどによる外傷や、強い衝撃によって中耳に炎症が起こることがあります。
- その他の要因: 喫煙や受動喫煙、環境汚染なども、中耳炎のリスクを高める可能性があります。
これらの原因によって、中耳炎による痛みが引き起こされます。
どんな症状が現れる?
中耳炎の痛みは、様々な形で現れます。主な症状としては、以下のようなものが挙げられます。
- 耳の痛み: ズキズキとした痛み、突き刺すような痛み、鈍い痛みなど、痛みの種類や程度は人によって異なります。
- 耳の圧迫感: 耳の中に何か詰まったような感じがしたり、圧迫感を感じることがあります。
- 聞こえが悪くなる: 耳鳴りがしたり、音が聞こえにくくなることがあります。
- 発熱: 高熱が出ることもあります。
- 耳だれ: 耳から液体が出てくることがあります。
- 頭痛: 痛みが耳だけでなく、頭全体に広がることもあります。
- 吐き気・嘔吐: 痛みがひどい場合は、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。
これらの症状が一つ、または複数同時に現れる場合があります。
自宅でできる対処法
中耳炎の痛みを和らげるために、自宅でできる対処法があります。
- 安静にする: 疲れているときや体調が悪いときは、無理せず安静にしましょう。
- 痛み止めを使用する: 市販の鎮痛剤(アセトアミノフェンやイブプロフェンなど)を服用して、痛みを和らげることができます。用法・用量を守って使用しましょう。
- 耳を温める: 蒸しタオルなどで耳を温めると、血行が促進され、痛みが和らぐことがあります。
- 鼻うがいをする: 鼻の奥の炎症を軽減するために、鼻うがいをすることも有効です。
- 水分補給をする: 脱水を防ぐために、こまめな水分補給を心がけましょう。
- 耳を清潔に保つ: 耳の中に水が入らないように注意し、清潔に保ちましょう。
- 禁煙・受動喫煙を避ける: 喫煙は中耳炎を悪化させる可能性があります。
- 枕の高さを調整する: 横になるときは、少し高めの枕を使うと、耳への負担を軽減できる場合があります。
- 食事に気を付ける: 刺激の強い食べ物やアルコールは控えましょう。
注意点: 痛みが強い場合や、症状が改善しない場合は、自己判断せず、必ず医療機関を受診しましょう。
医療機関を受診すべきサイン
以下のような症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診してください。
- 痛みがひどく、我慢できない場合
- 高熱が出ている場合
- 耳から膿のようなものが出てくる場合
- 聞こえが著しく悪くなった場合
- 顔面神経麻痺などの症状が出た場合
- 痛みが数日以上続く場合
- 症状が悪化している場合
これらの症状は、より深刻な病気の可能性があります。早期に適切な治療を受けることが大切です。
まとめ
中耳炎による大人の痛みは、様々な原因によって引き起こされます。自宅でできる対処法もありますが、症状が改善しない場合や、悪化する場合は、必ず医療機関を受診しましょう。日頃から、十分な休息、バランスの取れた食事、適度な運動を心がけ、健康的な生活を送るようにしましょう。中耳炎の予防には、手洗いやうがいを徹底し、風邪やインフルエンザなどの感染症にかからないようにすることも重要です。