症状・原因・対処法を丁寧に解説

歯根の治療 痛い!原因と痛みを和らげる方法を解説

歯の根の治療、つまり歯根治療は、虫歯が歯の神経にまで達してしまった場合などに行われる、歯の健康を守るために非常に大切な治療です。しかし、多くの方が「歯根の治療は痛い」というイメージを持たれているのではないでしょうか。実際、治療中や治療後に痛みを感じることがあります。この痛みは、ズキズキとした鈍痛だったり、鋭い痛みだったり、人によって感じ方も様々です。突然痛み出すこともあれば、徐々に悪化していくこともあります。また、痛みだけでなく、発熱を伴う場合もあります。この記事では、歯根の治療による痛みの原因を探り、痛みを和らげるための対策や、安心して治療を受けるためのヒントをご紹介します。

歯根の治療 痛いイメージ

考えられる原因

歯根の治療後に痛みが起こる原因は、いくつか考えられます。

  • 治療による影響: 歯根治療は、歯の内部の感染した組織を取り除き、根管と呼ばれる細い管をきれいに洗浄し、詰め物をする治療です。この治療過程で、歯や周囲の組織に炎症が起きることがあり、それが痛みの原因となることがあります。
  • 神経への刺激: 歯の神経は非常にデリケートです。治療中に神経が刺激されると、一時的に痛みを感じることがあります。
  • 炎症と感染: 治療後に、歯の内部に残った細菌が繁殖したり、治療器具が原因で炎症が起きたりすることがあります。これが、痛みや腫れを引き起こすことがあります。
  • 咬み合わせの変化: 歯根治療によって、歯の形が少し変わることがあります。咬み合わせが変化し、噛む力が特定の歯に集中しやすくなると、痛みを感じることがあります。
  • 詰め物の影響: 詰め物や被せ物の高さが合わない場合、噛むたびに痛みを感じることがあります。
  • 歯周組織への影響: 歯根治療は、歯の根っこの部分だけでなく、歯周組織にも影響を与えることがあります。歯周病が進行している場合、治療後に痛みを感じやすくなることがあります。
  • 環境要因: 乾燥した空気や、姿勢の悪さ、ストレスなども、歯の痛みを悪化させる可能性があります。

よくある症状

歯根の治療後に現れる痛みには、様々な症状があります。

  • 噛むと痛い: 食事の際に噛むと痛みが増すことがあります。
  • 冷たいものや熱いものがしみる: 知覚過敏になり、冷たいものや熱いものに対して敏感になることがあります。
  • ズキズキとした鈍痛: 持続的な鈍い痛みを感じることがあります。
  • 鋭い痛み: 突然、鋭い痛みを感じることがあります。
  • 腫れ: 歯茎や頬が腫れることがあります。
  • 歯の動揺: 歯がグラグラすることがあります。
  • 関連症状: 疲労感や、微熱、患部の赤みなどを伴うこともあります。
  • 圧痛: 歯やその周囲を触ると痛みを感じます。

自宅でできる対策と痛みを和らげる方法

歯根の治療後の痛みは、適切なケアを行うことで和らげることができます。

  • 安静: 治療後数日は、激しい運動や体を酷使することは避け、安静に過ごしましょう。
  • 冷やす: 患部を冷やすことで、痛みを和らげることができます。保冷剤や氷をタオルで包み、15分程度冷やし、少し休憩して繰り返します。
  • 鎮痛剤: 医師から処方された鎮痛剤を指示通りに服用しましょう。市販の鎮痛剤も、痛みが強い場合に一時的に使用できますが、効果がない場合や症状が改善しない場合は、歯科医師に相談しましょう。
  • やわらかい食事: 治療後数日間は、柔らかいものや消化の良いものを食べましょう。硬いものや噛み応えのあるものは避け、患部への負担を減らしましょう。
  • 丁寧な歯磨き: 歯磨きは、優しく丁寧に行いましょう。強く磨きすぎると、患部を刺激してしまい、痛みを悪化させる可能性があります。歯ブラシは柔らかいものを選び、歯磨き粉は研磨剤の少ないものを使用しましょう。
  • うがい: 歯磨き後や食事後には、うがい薬や水でうがいをして、口内を清潔に保ちましょう。
  • 水分補給: 水分をこまめに補給し、口腔内の乾燥を防ぎましょう。
  • 適切な姿勢: 寝る際は、頭を少し高くして寝ることで、患部の血行を良くし、痛みを和らげることができます。
  • ストレスを避ける: ストレスは痛みを悪化させる可能性があります。リラックスできる時間を作り、ストレスを解消しましょう。
  • 温める: 冷やすのと同様に、温めるのも痛みを和らげる効果がある場合があります。蒸しタオルなどで患部を温めてみましょう。ただし、腫れがある場合は、冷やす方が適切です。
  • 食事の工夫: 味付けが濃いものや刺激物は避けましょう。

歯科医を受診すべきタイミング

以下の症状が見られる場合は、早めに歯科医師に相談しましょう。

  • 痛みが数日以上続く、または悪化する場合: 痛みがなかなか治まらない場合や、日に日に悪化していく場合は、早めに歯科医師に相談しましょう。
  • 出血や異常な分泌物がある場合: 歯茎から出血が止まらない場合や、膿のような分泌物がある場合は、感染の可能性があります。
  • 痛みが他の部位に広がる場合や、激しい神経痛がある場合: 痛みが顎や頭部に広がる場合や、激しい神経痛がある場合は、早急な治療が必要です。
  • 日常生活に支障をきたす場合: 食事ができない、睡眠が妨げられるなど、日常生活に支障をきたす場合は、我慢せずに歯科医師に相談しましょう。
  • 高熱やその他の重篤な症状を伴う場合: 発熱や、強い倦怠感など、その他の症状を伴う場合は、すぐに歯科医師に相談しましょう。

まとめ

歯根の治療後に感じる痛みは、多くの場合、適切なケアと時間の経過とともに改善されます。痛みの原因を理解し、適切な対策を行うことで、痛みを和らげ、快適な生活を送ることができます。今回の記事でご紹介した方法を参考に、ご自身の症状に合わせて、ケアを行ってください。

最後に、良好な口腔環境を維持するためには、日頃からの予防が重要です。毎日の丁寧な歯磨き、バランスの取れた食事、定期的な歯科検診などを心がけましょう。また、歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合は、歯科医師に相談し、マウスピースなどの対策を行うことも有効です。 歯根の治療について不安なこと、疑問がある場合は、遠慮なく歯科医師に相談し、適切なアドバイスを受けてください。

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