はじめに
「肘の外側が痛い」という経験、あなたもしたことがあるかもしれません。日常生活で何気なく腕を動かした時、急に鋭い痛みを感じたり、あるいは徐々に痛みが増してきたり… 原因は様々ですが、肘の外側の痛みは、多くの方が悩む症状の一つです。この痛みは、時に安静にしていてもズキズキと続き、日常生活に支障をきたすこともあります。
痛み方にも色々あります。急に刺すような痛みを感じることもあれば、鈍い痛みが持続することもあります。また、痛み以外にも、腫れや熱感、時には倦怠感や微熱といった症状を伴うこともあります。この記事では、肘の外側が痛い原因や考えられる症状、そしてご自身でできる対処法について詳しく解説していきます。
考えられる原因
肘の外側が痛い原因は、一つではありません。様々な要因が考えられますので、ご自身の状況と照らし合わせながら、確認してみましょう。
- 怪我や外傷: 転倒したり、物にぶつけたりした場合、肘の外側を痛めることがあります。骨折や靭帯損傷などが原因として考えられます。
- 筋肉の使いすぎや負担: テニスやゴルフなど、肘を酷使するスポーツや、長時間のパソコン作業など、腕に負担のかかる作業によって、筋肉が炎症を起こし、痛みが生じることがあります。
- 炎症や感染: 腱鞘炎や滑液包炎など、炎症が原因で痛みが発生することがあります。稀に、感染が原因で痛みが生じることもあります。
- 神経痛: 神経が圧迫されたり、炎症を起こしたりすることによって、肘の外側に痛みが生じることがあります。
- 慢性的な疾患: 変形性関節症やリウマチなどの慢性的な疾患が、肘の痛みの原因となることもあります。また、胃酸の逆流などの影響で、関連痛として肘に痛みを感じることもあります。
- 環境要因: 乾燥した空気や悪い姿勢、ストレスなどが、筋肉の緊張を高め、痛みを引き起こす可能性があります。
- 生活習慣: 脱水症状や睡眠不足なども、体の回復を妨げ、痛みを悪化させる可能性があります。
これらの原因が単独で作用することもありますし、複数の要因が複合的に影響して痛みが生じることもあります。
肘の外側が痛い場合に考えられる症状
肘の外側が痛い場合、様々な症状が現れる可能性があります。ご自身の症状と照らし合わせて、ご自身の状態を把握しましょう。
- 動作時の痛み: 腕を動かしたり、物を持ったり、回したりする際に痛みを感じます。特に、ドアノブを回す動作や、物を持ち上げる動作で痛みが増強することがあります。
- 特定の動作での痛み: テニスやゴルフのスイング、パソコンのキーボード操作など、特定の動作で痛みが発生することがあります。
- 腫れや圧痛: 肘の外側が腫れたり、触ると痛みを感じることがあります。
- 可動域制限: 腕を完全に伸ばしたり、曲げたりすることが難しくなることがあります。
- 関連症状: 疲労感や、ごく軽い発熱、赤みなどを伴うこともあります。
- 痛みの種類: 鋭い痛みや、持続的な鈍痛など、痛みの種類は様々です。
症状の程度や種類は、原因や個人の状態によって異なります。
自宅でできる対処法と予防策
肘の外側が痛い場合、ご自宅でできる対処法があります。これらの方法を試すことで、痛みを和らげ、症状の悪化を防ぐことができます。
- 安静にする: 痛みが強い場合は、無理に動かさず、安静にすることが重要です。
- 冷却する: 炎症を抑えるために、氷や保冷剤をタオルで包み、痛む部分に15~20分程度当てましょう。数時間おきに繰り返すと効果的です。
- 温める: 慢性的な痛みや筋肉の緊張がある場合は、蒸しタオルや入浴などで温めると、血行が促進され、痛みが和らぐことがあります。
- 適切な姿勢: デスクワークやスマートフォン操作など、長時間同じ姿勢をとる場合は、正しい姿勢を保ちましょう。背筋を伸ばし、肘を曲げすぎないように注意しましょう。
- ストレッチ: 筋肉の緊張を和らげるために、軽いストレッチを行いましょう。腕を伸ばしたり、回したりするストレッチが効果的です。無理のない範囲で行いましょう。
- サポーターやテーピング: 痛みが強い場合は、サポーターやテーピングで患部を保護することも有効です。
- 水分補給: 脱水症状は筋肉の痙攣を引き起こしやすいため、こまめな水分補給を心がけましょう。
- バランスの取れた食事: 体の回復を助けるために、栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。
- 十分な休息: 睡眠不足は体の回復を妨げるため、質の良い睡眠をしっかりと確保しましょう。
- 環境調整: 空気が乾燥している場合は、加湿器を使用するなどして、湿度を適切に保ちましょう。
これらの対策に加えて、痛みを引き起こす可能性のある行動を避け、日常生活での動作を意識することで、症状の悪化を防ぐことができます。
医療機関への受診を検討すべき場合
ほとんどの肘の外側が痛い症状は、適切なケアで改善しますが、以下のような場合は、医療機関への受診を検討しましょう。
- 痛みが数日以上続く、または悪化する場合: 自宅でのケアで改善が見られない場合や、痛みが悪化している場合は、専門医の診察を受ける必要があります。
- 出血や異常な分泌物がある場合: 傷口からの出血や、異常な分泌物がある場合は、感染症の可能性も考えられますので、早急に受診しましょう。
- 痛みとともに、他の部位に症状が広がったり、強い神経痛がある場合: 症状が広がったり、強い痺れや痛みがある場合は、より深刻な原因が考えられます。
- 日常生活に支障をきたす場合: 腕を動かすことが困難で、日常生活に支障をきたす場合は、専門医の診察を受ける必要があります。
- 高熱やその他の重篤な症状を伴う場合: 発熱や吐き気、嘔吐などの症状を伴う場合は、緊急性の高い病気の可能性も考えられますので、すぐに医療機関を受診しましょう。
まとめ
肘の外側が痛い原因は様々であり、症状の程度も人それぞれです。この記事では、考えられる原因と症状、そしてご自身でできる対処法について解説しました。多くの場合、適切なケアと生活習慣の見直しで、症状は改善に向かいます。
しかし、痛みが長引いたり、悪化したりする場合は、自己判断せずに医療機関を受診するようにしましょう。早期に適切な診断と治療を受けることが、早期回復への第一歩です。
日頃から、正しい姿勢を保ち、適度な運動を行い、十分な休息をとるなど、予防的な対策を心がけましょう。また、痛みに気づいたら、無理をせずに適切な対処を行い、早期回復を目指しましょう。