はじめに
手足口病は、特に乳幼児に多く見られる感染症で、手や足、口の中に水疱性の発疹ができるのが特徴です。この発疹は、ときに「痛い」と感じることがあります。多くの場合、口内炎による口の痛みが食欲不振につながることがありますが、手足の発疹も、触れたり動かしたりする際に痛みを感じることがあります。痛みの感じ方は人それぞれで、突然ズキッとくることもあれば、じわじわと痛みが増してくることもあります。発熱や倦怠感などの他の症状を伴うこともあれば、発疹だけのこともあります。
痛みの原因
手足口病の発疹が「痛い」と感じる原因はいくつか考えられます。
- 皮膚の炎症: 発疹部分の皮膚が炎症を起こすことで、触れたり圧迫したりすると痛みを感じやすくなります。
- 神経への刺激: 発疹が神経を圧迫したり、炎症が神経を刺激したりすることで、痛みが生じることがあります。
- 二次感染: 発疹を掻いたりすることで、細菌感染を起こし、痛みが増すこともあります。
- 粘膜の炎症: 口内の発疹がひどい場合、食べ物や飲み物が触れることで強い痛みを感じることがあります。
主な症状
手足口病の発疹による痛みの症状は、個人差があります。
- 触ると痛い: 発疹に触れると、ズキズキとした痛みやヒリヒリとした痛みを感じることがあります。
- 動かすと痛い: 手や足の発疹がある場合、歩いたり、物をつかんだりする際に痛みを感じることがあります。
- 食事の際の痛み: 口内に発疹がある場合、食べ物を噛んだり飲み込んだりする際に強い痛みを感じることがあります。
- その他の症状: 発熱、倦怠感、食欲不振、頭痛など、手足口病の他の症状を伴うこともあります。
自宅での対処法とケア
手足口病の発疹による痛みを和らげ、快適に過ごすための自宅ケアをご紹介します。
- 清潔を保つ: 発疹部分を清潔に保つことが大切です。石鹸で優しく洗い、清潔なタオルで水気を拭き取りましょう。
- 冷やす: 痛みがある場合は、冷たいタオルや保冷剤(直接肌に当てないように注意)で患部を冷やすことで、痛みを軽減できます。
- 保湿する: 乾燥はかゆみを悪化させるため、保湿剤で肌を保湿しましょう。刺激の少ない、肌に優しいものを選びましょう。
- 楽な姿勢: 体を休ませる際は、楽な姿勢をとりましょう。
- 食事と水分補給: 食欲がない場合でも、水分はこまめに補給しましょう。口内の痛みが強い場合は、刺激の少ない、柔らかい食べ物や冷たい飲み物を選びましょう。
- 掻かない: 発疹を掻くと、症状が悪化したり、二次感染を起こしたりする可能性があります。掻かないように注意し、どうしてもかゆい場合は、冷やすなどして対処しましょう。
- 環境を整える: 部屋の温度や湿度を適切に保ち、リラックスできる環境を作りましょう。
- 衣類: ゆったりとした、肌触りの良い衣類を選びましょう。
- 市販薬: 医師や薬剤師に相談の上、市販薬(痛み止めなど)を使用することも検討できます。
医療機関を受診すべき場合
手足口病の発疹による痛みがある場合でも、ほとんどは自宅でのケアで改善しますが、以下のような場合は、医療機関を受診しましょう。
- 痛みが悪化する場合: 痛みがひどくなったり、数日以上続く場合は、受診を検討しましょう。
- 高熱が出た場合: 38度以上の高熱や、解熱剤を使っても熱が下がらない場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
- 脱水症状: 水分が取れず、脱水症状がみられる場合は、点滴などの処置が必要になる場合があります。
- 他の症状: 呼吸困難や意識障害など、他の症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
- 症状が改善しない場合: 自宅でのケアをしても症状が改善しない場合は、医師に相談しましょう。
まとめ
手足口病の発疹が「痛い」と感じる原因と、自宅での対処法について解説しました。多くの場合、適切なケアと休息で症状は改善します。清潔を保ち、冷やしたり保湿したりすることで、痛みを和らげることができます。食事や水分補給も大切です。 しかし、痛みがひどくなったり、他の症状が現れたりする場合は、自己判断せずに医療機関を受診し、適切なアドバイスを受けてください。 手足口病は、適切なケアと注意深い観察で、ほとんどの場合、良好な経過をたどります。ご自身の体調をよく観察し、無理せず安静にして、一日も早く元気になれるよう応援しています。