はじめに
「肘のしこりを押すと痛い」と感じた経験はありませんか? これは、日常生活の中で誰もが経験しうる、比較的身近な症状の一つです。痛み方は人それぞれで、急に鋭い痛みが走ることもあれば、じわじわと鈍い痛みが続くこともあります。また、痛み以外にも、腫れや熱感、動かしにくさなどの症状を伴う場合もあります。 今回は、この「肘のしこりを押すと痛い」という症状について、考えられる原因や、ご自身でできるケア、そして医療機関を受診すべきタイミングについて詳しく解説していきます。
考えられる原因
肘のしこりを押すと痛いと感じる原因は、さまざまなものが考えられます。
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外傷やケガ: 転倒やスポーツ中の接触など、肘に直接的な衝撃が加わった場合、しこりができたり、痛みが生じたりすることがあります。
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筋肉の使いすぎ(オーバーユース): 日常生活や仕事、スポーツなどで肘を酷使しすぎると、筋肉や腱に負担がかかり、痛みやしこりの原因となることがあります。
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炎症や感染: 肘の関節や周囲の組織に炎症が起こると、痛みや腫れ、しこりを感じることがあります。感染が原因の場合もありますが、自己判断は避け、専門医に相談しましょう。
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神経痛: 神経が圧迫されたり、炎症を起こしたりすることで、痛みが生じることがあります。肘の内側には尺骨神経という神経が通っており、この神経が圧迫されると、肘や腕に痛みや痺れが生じることがあります。
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慢性的な疾患: 関節炎や、まれに胃酸逆流など、何らかの基礎疾患が原因で、肘に痛みが出ることがあります。
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環境要因や生活習慣: 長時間のデスクワークや悪い姿勢、乾燥した空気、ストレス、脱水症状、休息不足なども、肘の痛みを引き起こす可能性があります。
よくある症状
「肘のしこりを押すと痛い」場合、以下のような症状が現れることがあります。
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動作時の痛み: 肘を曲げたり伸ばしたり、物を持ち上げたりする際に痛みを感じます。
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特定の動作での痛み: 飲み物を飲む、腕をひねる、重いものを持ち上げるなどの特定の動作で痛みが増強することがあります。
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腫れや圧痛: 肘の周りが腫れたり、触ると痛みを感じたりすることがあります。
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可動域制限: 肘の動きが制限され、スムーズに動かせない場合があります。
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関連症状: 疲労感、微熱、赤みなどを伴うこともあります。突然の鋭い痛みや、徐々に悪化する鈍い痛みなど、痛みの種類も様々です。
自宅でできるケア
「肘のしこりを押すと痛い」症状がある場合、まずはご自宅でできるケアを試してみましょう。
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安静: 痛む肘の使用を控え、安静にすることが大切です。無理な運動や長時間の同じ姿勢での作業は避けましょう。
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冷却: 患部を冷やすことで、炎症を抑え、痛みを和らげることができます。氷や保冷剤をタオルで包み、1回15~20分程度、数回に分けて冷やしましょう。
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温熱: 炎症が落ち着いてきたら、温めて血行を促進することも効果的です。蒸しタオルや入浴などで温めましょう。
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ストレッチ: 痛みのない範囲で、肘や腕のストレッチを行いましょう。筋肉の緊張を和らげ、可動域を広げることができます。
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姿勢の見直し: デスクワークなど、長時間同じ姿勢での作業が多い場合は、正しい姿勢を意識しましょう。背筋を伸ばし、肘や肩に負担がかからないように注意してください。
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生活習慣の見直し: 十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な水分補給を心がけましょう。また、ストレスを溜めないように、リラックスできる時間を持つことも大切です。
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サポーターの使用: 痛みが強い場合は、肘サポーターを使用することで、患部の保護や安静を保つことができます。
医療機関を受診すべきタイミング
ご自宅でのケアを行っても症状が改善しない場合や、以下のような症状が見られる場合は、医療機関を受診しましょう。
- 痛みが数日以上続く、または悪化する場合
- 出血や異常な分泌物がある場合
- 痛みがおかしい範囲に広がる、あるいは激しい神経痛がある場合
- 日常生活に支障をきたすほど動かしにくい場合
- 高熱やその他の重篤な症状を伴う場合
これらの症状が見られる場合は、専門的な診断と治療が必要となる可能性があります。
まとめ
「肘のしこりを押すと痛い」と感じる原因は様々ですが、適切なケアを行うことで、多くの場合、症状は改善に向かいます。今回ご紹介した自宅でのケア方法を参考に、ご自身の症状に合った方法でケアを試してみてください。ただし、症状が長引く場合や悪化する場合は、自己判断せず、専門医に相談しましょう。日ごろから、正しい姿勢を保ち、適度な運動を取り入れ、バランスの取れた食事と十分な休息をとることで、肘の痛みを予防し、健康的な生活を送りましょう。